パジャマでパンジャビ

闇鍋みたいなブログです。

アフリカツアー8~ここを越えれば人間世界の悲劇、止まれば我が破滅~

3月9日午前5時ごろ、まだ日が昇る前に起床。各自朝食を適度に済ませて午前5時半にキャンプ場を出発し、60km先のSossusvlei(deadvlei手前にある駐車場。舗装路の終着点。)を目指す。行って帰ってくるまでの往復120km補給はおろか川もない。念のため1人6Lの水を持っていく。


Sossusvleiまで道のりは全舗装路でダウン基調である。まだ日が昇る前なので気温は低い。手がかりになるのはヘッドライトと薄い月明かりだけである。
6時半ごろを過ぎ東の空がほんのり色づき始めるたのでみんなで砂丘に登る。砂丘から日の出を見るためである。
7時頃ついに日の出。日の出とともに砂丘は赤く燃え上がり幻想的な景色が広がっていた。

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日が昇ると暑くなる前に急いで自転車を漕ぐ。1番奥のSossusvlei に着いたのは、まだ涼しい午前9時頃だった。
Sossusvlei から有名なdeadvleiまでさらに5km以上ある。deadvlei まで行く道はジープがあって170Nドルかかる。僕たちはそのジープ代をケチって歩いて行くことにしたが、その決断により地獄を見ることになった。歩いていると無風なので、とても暑く感じるのである。
干からびながら5kmを歩き駐車場に到着。しかしさらに砂丘を超えた先にdeadvlei はある。身体中の水分を搾り取って汗をかきながらようやく到着。有名な景色が広がるが、ぶっちゃけ暑過ぎてそれどころではない。一応写真は撮って、急いで日陰に避難した。

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deadvleiの様子


休憩した後砂丘を戻り駐車場に到着し、そのままジープに引き込まれた。帰りは85Nドル。
Sossusvlei につき、煌々と輝く太陽を浴びながら、来た道を再び戻る。朝は心地よかった風も11時を過ぎるとただの熱風に変わった。
ヘトヘトになりながら自転車を漕ぐこと20km、たまたまあのジープが通り過ぎて我々の前に止まった。どうやらSesriem まで行くので一緒に乗せてくれるという。その時僕とSさんの2人しかいなかったが、有無を言わず自転車と共にジープに乗り込んだ。前を走っていたM さんとYさんは、ジープに自転車を乗せるスペースがなくそのまま素通りして、残り40km灼熱の舗装路を走ることになった。
運も巡って早々とSesriem のキャンプ場に到着し、シャワーを浴びたり、ジュースを飲みながらロッジで2人を待ち続けた。
合流後砂漠の暑さに萎えた4人は明日から輪行することを決定。受付のおばちゃんにリューデリッツまでタクシーを手配してくれないか頼むと、あいにく明日はウィントフックにいくタクシーしか手配できないという。こうして我々はウィントフックにとんぼ返りすることになった。

その後ロッジで涼しくなる午後6時過ぎまで休憩し続けた。3月のナミブ砂漠は人を殺しに来る暑さであった。勇気ある撤退を我々はすることになった。